抗癌剤という治療は継続しているが、回数が増えるごとに説明を受けた副作用も強くなってきた。
肺に転移した腫瘍も少しずつ大きくなっている。
まあ、治療の効果がないというわけではないのかもしれない。点滴が効いて押さえてくれているからこのスピードなのかも、と考えるのも可能か。
それでも、主治医が断言したように、消えることはないのは覚悟している。
ならば、残された時間で何をするか?それを毎日考えている。
職業柄若いときから考察してきた、『危機管理』の意識やノウハウを伝えること。それが一つ。
手術時の麻酔というのは、ただ痛みを取るというのだけではなく、起こりうる多種多様な変化に対処しなければいけない。起こりうる可能性の高い事象(イベント)のみならず、可能性は低いが起きてしまえば致命的になることもある。
そういう観点から、危機管理を研究してきたけれども、その考え方は、いや、考える対象は、テロとか航空機事故という社会に大打撃を与えるような事象だけでなく、個人や家庭という規模でも十分考慮すべきことなのだ。
ゆえの、『危機管理』である。

コメント